動画撮影におけるAF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)の違いと使い分け方をご紹介
はじめに
皆さんこんにちは。
今回の IZM.pro | イズムプロ メディアでは一眼レフカメラなどで必ず見かける AF (オートフォーカス)と MF (マニュアルフォーカス)の違いと使い分けについてご紹介いたします。
初めてカメラを買っていざ触ってみたら横文字ばかりで使いこなせなかったという方もいらっしゃると思います。
これからカメラを買おうと思っている方や、これからの映像制作をワンランク上のものにしたいという方はぜひ今回の IZM.pro | イズムプロ メディアを参考にしてみてください!
フォーカスとは
まずオートとマニュアルの前にフォーカスという言葉についてご紹介いたします。
フォーカスという言葉はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、ピントと同じ意味として使われます。
つまりフォーカスとは被写体をくっきり映し出すための調整する機構なのです。
フォーカスはカメラのセンサーから被写体までの距離によって合う、合わないが決まります。
カメラによくついているこのマーク。

この丸に棒が重なっているマークですが、この棒の位置がセンサーの位置になります。
この線から被写体までの距離によってフォーカスの合うか合わないかが決まります。
また、レンズによってフォーカスが合う1番近い距離が異なります。
これを最短撮影距離と言います。
この最短撮影距離が短ければ短いほど被写体にカメラを近づけて撮影することができます。
レンズキットなどについてくるレンズの最短撮影距離は、 約25~30cm というものがほとんどです。
物撮りなどに使用するマクロレンズというものは最短撮影距離が、約 5~10cm とかなり近くで撮影することができるのです。
このようにレンズによってフォーカスが合う距離は異なるので撮影したい映像によってレンズを使い分けるようにしましょう。
マニュアルフォーカスとは
カメラにはフォーカスモードというものがあり、最近のカメラのほとんどはマニュアルとオートを選ぶことができます。
マニュアルフォーカスとは被写体をくっきり映すための調整を自分で行うモードのことです。
昔のカメラやレンズ、映画専用カメラなどはマニュアルフォーカスしか選べないものもあります。
こういった場合にはモニターやファインダーを覗いてフォーカスを調整する必要があります。
フォーカスを調整するには基本的にレンズを操作します。
レンズにはフォーカスを調整するためのくるくる回るリングがついています。
このリングをフォーカスリングと言います。
単焦点レンズにはフォーカスリングしかついていませんが、ズームができるズームレンズにはズームリングとフォーカスリングがついています。
このフォーカスリングを回すことによってどの被写体をくっきりと映すかを決めることができます。
マニュアルフォーカスしかないカメラで映像を撮影する場合にはフォーカスプラーという人が必要になります。
フォーカスプラーとはフォーカスを遠隔で調整して常にピントが合っている状態にする人のことです。
意外と知られていない役職ですが、映画やMVの現場では必要とされることがよくあります。
オートフォーカスとは
オートフォーカスとは簡単に言うと、ピントを自動で合わせてくれる機能のことです。
カメラでシャッターボタンを半押しにすると、中央の被写体に勝手にピントが合う機能がオートフォーカスというものです。
最近のミラーレス一眼カメラやレンズにはオートフォーカス機能が標準搭載されているものがほとんどです。
この機能はカメラ初心者でも簡単に綺麗な映像を撮影することができる機能になります。
FX3 やα シリーズのカメラを販売している SONY はこのオートフォーカスという機能が優れていることで有名です。
優れていると言われる理由の一つはオートフォーカスが反応するエリアの広さです。
SONY に搭載されているセンサーは画面の 90% 以上をオートフォーカスエリアがカバーするという特徴があります。
これによって被写体が画面の端に行った時もピントが合い続けるという利点や、被写体が中央に映らない変わった構図でもしっかりピントを合わせてくれます。
他にも SONY のカメラの有名な機能に瞳フォーカスというものがあります。
これは画面の中に顔が映った時に自動で目を追いかけてフォーカスを合わせ続ける機能です。
最近では人間の瞳だけではなく、動物や鳥、一部では昆虫にまで瞳フォーカスが機能します。
この機能により MV やダンス動画、子供の運動会、野鳥の撮影などに SONY のカメラが選ばれるのです。
マニュアルフォーカスとオートフォーカスの使い分け
ここまで理解すると、オートフォーカスを使わない理由あるの?と思われると思います。
確かに普通の写真や映像を撮影する時にはオートフォーカスを選べば間違いありません。
カメラを構えてから REC ボタンを押すまでの時間を 0.1 秒でも短くしたい人はオートフォーカスで撮影しましょう。
しかし、作品としてこだわって撮影する場合や撮影環境によってはマニュアルフォーカスでないと撮影できない内容もあるのです。
特定の場所にフォーカスを合わせたい時
オートフォーカス機能は基本的に人間の顔にフォーカスが合うように設定されています。
しかし、作品として人が持っているものやアクセサリー、背景にフォーカスを合わせたい時もあります。

このような場面でオートフォーカスを使用すると画面に映っている人の顔にフォーカスが合ってしまうのでマニュアルフォーカスで撮影する必要があります。
他にも被写体の前に物を少しだけ映して撮影する、前ボケを入れる場合には手前にフォーカスが合ってしまうのでマニュアルフォーカスで撮影する必要があります。
画面内に被写体になりそうなものがたくさん映っている場合はマニュアルフォーカスで撮影することをおすすめします。
暗い場所での撮影
オートフォーカスは、一定の光量がある場所でないと機能しません。
暗いとカメラが被写体をしっかりと認識できないので、ボケている映像しか撮影することができません。
このような状況での解決策は照明を焚くか、マニュアルフォーカスで撮影するしかありません。
一人で撮影する際や屋外では簡単に光量を確保することができないのでマニュアルフォーカスで撮影しなければいけません。
フォーカス送りをしたい時
フォーカス送りとは映像を撮影する際に使用される技法のことです。
具体的には前後に被写体がある際に、手前の被写体から奥の被写体にピントを移動させることを指します。
奥から手前にピントを動かすことも同様で、このような撮影はマニュアルフォーカスでないと撮影できません。
シネマティックな映像を撮影する際にはおすすめの撮影方法です!
番外編
一人で撮影することが多いから SONY のカメラを買ってオートフォーカスで撮影しよう。
そう思って実際に触ってみると、思っているよりもオートフォーカスが遅い。
被写体との距離が変わるとすぐにボケてしまう。
このような悩みをよく聞きます。
実はオートフォーカスの性能はカメラだけではなく、レンズによっても左右されるのです。
一般的にそのカメラの性能を 100% に発揮するには同じメーカーのレンズを使用することが推奨されています。
FX3 に SONY 純正のレンズを使用すると、激しい動きをしてもフォーカスが外れることなく、手ブレの機能も最大限に発揮されます。
オートフォーカスのスピードなどにこだわりたい方はカメラだけではなく、レンズにもこだわってみてください!
おわりに
今回の IZM.pro メディアでは カメラの AF (オートフォーカス)と MF (マニュアルフォーカス)の違いと使い分けについてご紹介いたしました。
いままでなんとなくオートフォーカスで撮影していた方も、マニュアルフォーカスを使いこなしてみてください!
これまでになかった表現の幅が生まれるはずです。
ぜひ皆さんも今回の記事を参考に映像制作を行ってみてください。
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